2004年11月28日
『スターバックス成功物語』
「本当にひとりではじめるの?」
「自分でケーキを焼いて自分で売るのですか?」
私が最小規模、すなはち他人を雇うことなく1人でリスクを背負って事業を始める理由は、他人の生活に一部(パートタイム)でも責任を持てる自信が、まだ十分には持てないからです。価値観を理解しあい、リスクを共有できるパートナーと出会うことができれば、もちろん一緒にやりたいところです。
そのような考えを持っているからでしょうか。この本の著者でスターバックスのCEOであるハワード・シュルツ氏の、「パートナー(※)を大切にする姿勢」に強く共感します。
※……スターバックスでの従業員の呼称。同社では、福利厚生制度を充実させ、大部分のスタッフにビーンストック(同社によるストックオプション制度)を提供するなどして、スタッフを大切にする気持ちを制度として明確に示しています。
本文では、著者が「高級コーヒーにこだわり抜く」という創業時からのブランドアイデンティティを保ちながら拡大路線にチャレンジしてきた歴史を、数多くの関係者(「パートナー」、投資家、顧客、家族……)の功績や、彼らへの感謝の気持ちを記しながら振り返ります。
なぜ、よく訪ねるスターバックスのスタッフの方々が、あんなにホスピタリティに溢れ、イキイキと楽しそうに動いているのかが、理屈を超えたところで納得できました。
「パートナー」を大切にしてモチベーションを高め、組織を円滑に運営して業績を向上させ、投資家や顧客まで含め関係者の全てが満足できる有機的な仕組みを目指すことで社会貢献に繋げる――循環型で持続可能な「オーガニックな企業」とも言えそうです。
●今日の一冊:『スターバックス成功物語』

